年収と手取りの違い
「年収(額面)」と「手取り」は大きく異なります。額面から差し引かれるものは大きく3種類あります。
- 社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)
- 所得税(国税)
- 住民税(地方税、前年所得に基づいて翌年支払い)
一般的に、年収の手取り率は75〜85%程度が目安です。年収が上がるほど税率も上がるため、高収入になると手取り率は下がります。
各控除の計算方法(2024年度)
給与所得控除
サラリーマンが必要経費として認められる控除です。年収に応じて以下の計算式で算出されます。
| 年収 | 給与所得控除額 |
|---|---|
| 162.5万円以下 | 55万円 |
| 162.5万〜180万円 | 年収×40%−10万円 |
| 180万〜360万円 | 年収×30%+8万円 |
| 360万〜660万円 | 年収×20%+44万円 |
| 660万〜850万円 | 年収×10%+110万円 |
| 850万円超 | 195万円(上限) |
社会保険料
健康保険料(協会けんぽ・東京): 標準報酬月額の10.00%(従業員負担5.00%)
厚生年金保険料: 標準報酬月額の18.3%(従業員負担9.15%)
雇用保険料: 給与総額の1.55%(従業員負担0.6%)
所得税(累進課税)
課税所得(= 給与所得 − 基礎控除 − 社会保険料控除 − 扶養控除)に対して以下の税率が適用されます。
| 課税所得 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 0円 |
| 195万〜330万円 | 10% | 97,500円 |
| 330万〜695万円 | 20% | 427,500円 |
| 695万〜900万円 | 23% | 636,000円 |
| 900万〜1,800万円 | 33% | 1,536,000円 |
| 1,800万〜4,000万円 | 40% | 2,796,000円 |
| 4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
さらに復興特別所得税(所得税額×2.1%)が2037年まで上乗せされます。
住民税
前年の所得に応じて翌年支払う地方税です。課税所得×10%+均等割5,000円(都市によって異なる)が基本です。住民税の基礎控除は33万円で、所得税の基礎控除48万円とは異なる点に注意が必要です。
手取りを増やすポイント
1. iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用
iDeCoの掛金は全額所得控除になります。年収500万円の会社員が月2万円(年24万円)掛けると、所得税・住民税合計で約5〜7万円程度の節税効果があります。
2. ふるさと納税
寄付額から2,000円を差し引いた金額が住民税から控除されます(ワンストップ特例制度利用時)。実質2,000円の自己負担で地域の返礼品が受け取れます。
3. 生命保険料控除・医療費控除
生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料は控除対象です。また、年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合は確定申告で医療費控除を受けられます。
シミュレーションの注意点
当ツールはあくまで概算計算です。以下の項目は含まれません:
- 介護保険料(40〜64歳)
- 配偶者(特別)控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 住宅ローン控除
- 副業・フリーランス収入
正確な計算は勤務先の給与担当または税理士にご確認ください。